サトミは短くした制服のスカートを脱ぎ捨てた。 重ね着仕様のミニスカァトに乱暴に脚を通し、 この季節にしては薄手のシャツにも袖を通す。 台所に向かう前に、PCのスウィッチを入れた。 『シュミレイションチャット』の、優しい姉や、実は男性だと噂される母に、 今日の出来事を早く話したかった。 何時も帰ったら真っ先に飛びついている駅前のシュゥクリィム。 今は睛にしたくもない。 生憎『誰の家』には生意気な弟しか居なかったが、 サトミは罅割れ気味の両手でタイピングを始めた。 誰妹 : ねえねえ聞いてよ、今日友達とケンカしちゃったの。 誰弟 : 姉ちゃん我儘だもんな。 誰妹 : 何ソレ、私が悪いみたいじゃん(`△´+) 誰弟 : え〜、違うの? 些細な事が原因だったと思う。 此処で話せば、忘れられるような。 厭味ったらしい弟でも、話せば結構楽しいし、 誰妹 : 何か、スッキリしたかもvv 誰弟 : そう? 誰妹 : うん。了└|力"├_〆(・・ )♪ 本当に、家族みたいだ。
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