GOTHICを気取っていた僕は

               勿論天使だとか悪魔だとかが大好きで、

               アニメ声優のCDを掛けながら

               終結だか終焉だかの物語を連日書き殴り

               腐女子友達に見せびらかしては持て囃されていた


               闇の世界と光の世界の戦いの中で少年と少女は恋をして


               体育だけは3、他の教科は4か5

               特に国語は5が連なっている

               やっぱり僕にはこう云うのが向いてるんだ

               漫画を声に出して読み合いながら、

               思う、こいつらとは違うんだ


               しかし身分の違いに気付いた彼等は堕落の道を選ぶ


               高校に合格して

               打ち上げにカラオケに行って

               さよならのイラスト交換で

               『また会おうね』

               『ずっと友達だよ』って

               書いてないのは僕だけだった


               やがて世界の重大な過ちに気付いた二人は


               其の後皆と会わなくなったのは

               やっぱり僕だけだった


               其の先から何も書けないのだ


               駅から自転車で通り掛かった

               見慣れた筈の校庭のメタセコイアが

               やたらと、大きくて、

               上を見ながらペダルを漕ぐ

               心地好い眩暈がする


               思いつかないのだ


               そして何が変わったかと云うと

               如何やらあまり進歩はしていないらしく、

               CDBOXにはゲームのサントラと並んでVISUAL&HARDなCDがぎっしり

               書く文章には妙な所で漢字が使われていて

               でも其処を非難されても、最近は、笑える


               多分彼等は幸せになったよ。


               GOTHICを気取っている僕は

               勿論天使だとか悪魔だとかが大好きで、

               ギターサウンドに耳を傾けながら

               微分積分を解いている

               見直すと間違いだらけだろうけど


               きっと幸せに終結出来るよ。








                                   お題:キーワード詩「眩暈 , 堕落 , 終結」



















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