瞬間、目蓋の隙間から睛を刺す針の様な鋭さで、 嗚呼、此れが朝なのだと思い知らされる。 最近、早起きになれていたものだから、 漸く、本物の目醒めを迎えた気がして。 深呼吸をした。ベッドの上。 晴天、カーテンを開ければ飛び込んで来る。 そう、まるで母を待ち侘びた子供の様に。 実際、包まれるのは私の方なのに、 暫く、こうやって寄り添っていよう。 お題:触れてはいけない光の指先