一つ目の破片が食い込んで 峰にも流れない 水溜まり色の空の割れた隙間から覗き込む、眸 アスファルトの壁に焼き付いて離れない 愛の薄眼鏡 吸い付く如く躰を寄せて、肩胛骨 なぞらえる なぜられる 其のうねりの彼方で揺らめいて蜃気楼 極彩色の錦を敷き詰めた四季折々の美しき景色 食い入るまで嘗め回す 何か新しい物を下さい 二つ目の破片が飛び込んで 波も追い越さない 其の恋はモニターとスピーカー越し とおい、とおい、むかしむかし 招き入れて、小指の骨 さらさらと囁いた逆さまの笹が叫ぶから アスファルトの床に焼け付いて剥がれない 愛別離苦上等マゾヒスト感傷 墨染の裾の絣から惑わせる、唇 ひりつく程に躍らせる 何か古い物を下さい 三つ目の破片がふせぎ込んで 沖の石は乾く間もない 朽ち果てろ砕け散れ哀れと思え摩天楼 そして夕映えの果てに鵲を見送ろう しゃぶり付く、項 絶頂の蝶が貴重な日記帳から超越した風潮を朝廷に献上する時 喉を灼く快楽 しらじらと しみじみと そっとしらなみにふれた、爪先 絡め採って流星の緒 弾き出した 然うやって何時もの様に行方も知らず 溺れ死ぬが良いよ 何か青い物を下さい 四つ目以降の破片は雪崩込んで 袖の色は変わらない 普通は 叩き込め、鳩尾 きっと其の向こうには、空っぽの、子宮 アスファルトの天蓋に焼き付いて放さない 何か貸して下さい 其のうねりの彼方で其の恋は然うやって溺れ死ぬが良いよ

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