決して真面目には読んではいないのだけれど

せめて少しだけでも
例えるなら
俺から僕に退化するぐらいの
気持ちで

活字に埋もれて
窒息するイメージで

いっそのこと
綺麗なだけの感情を
ぶちのめして

触れるだけで
死にたくなるような

何もしたくない
何もしたくない
何もしたくない
何もしたくない

切れかけた蛍光灯が
変わらない僕を責める

音をください

いっそのこと
死んでいくだけの生活を
叩きのめして

口にしたからには飲み込まないといけない
(けれど僕たちが望んだものは)

詩人の個人的な感情は
最早僕たちを通り越している

インキに沈んで
窒息するイメージで

読まずとも
見ただけで
息の出来なくなるような

寄り添ってプレイした
あのゲームが
あのころの音楽が

いっそのこと
僕から私にきちんと成長するように

文壇の批評と研究者の解釈は
少なくとも僕たちを置き去りにする
(そんなものじゃなくて、もっと、)

散乱したルーズリーフが
僕を急かす

何もしたくない
何もしたくない
何もしたくない
何もしたくない
何もしたくないこの死んでいくだけの俺を

いっそのこと
物質的な痛みを以ってして

絞め殺すようなイメージで
ぶちのめして

それでいて懐かしい音を伴った

そういう文学をください
(恋愛や中学校や唯物論やGothicに)
(逃げていくだけの俺を)
(いっそのこと)
(ぶちのめして)



(僕たちが望んだものは、本当はそうじゃなかったのか？)