夢を視る 恐らく其の御伽噺なんて空疎な物
   指先さえも音声でさえも届きはしない箱庭の奥で
   幸せに生きる事しか出来なかった魂と 破壊でしか満たされなかった欲望
   陽光さえも月光でさえも必要としない 光溢れる水晶球の内側で
   不幸にも幸福にしか在り得なかった歌声と 再築されるが儘に打ち砕かれていった空の秒針

   もう芽吹かない

   逆ダッシュで引き込まれて逝く眸 アンチスクリューで引き込んで逝く救いの指先
   神時代 神々しいタペストリーとモザイク
   夢を視る 恐らく其の中に神話を垣間見た
   舞い上がるのは切り捨てた髪丈じゃなく
   ずっと胸に抱いていた銀細工のバレッタも右に同じに

   もう睛醒めない

   夢を視る 恐らく其の御伽噺なんて空疎な物
   指先さえも音声でさえも 感覚を失くす箱庭の奥で
   幸せに死ぬ事しか頭になかった生者と 破壊でしか生まれなかった聖者
   手鏡さえも水鏡でさえも必要としない 元来生き写しの水晶球の内側で
   歓喜の天水を受ける幸福な叫び声と 乾期の雨水を受けた地の秒針

   もう目指さない

   剣銃おスコープに飲み込まれて逝く眸 ガンメタリックを飲み込んで逝く救いの指先
   新時代 電光によるフラッシュとスパーク
   夢を視る 恐らく其の中で伝説がカットイン
   舞い上がるのは放り投げた花束丈じゃなく
   きっと胸に抱いている銀細工のフェイクアイも右に同じに

   もう芽吹かない

   夢を視る 恐らく其の御伽噺なんて空疎にカットアウト
   指先さえも音声でさえも届きはしない箱庭の奥底で
   夢を視る 恐らく其の御伽噺なんて空疎な物
   舞い上がるのは切り捨てた魂丈じゃなく
   きっと禍福他諸々も右に同じに































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