箱、箱、箱、 私は箱が嫌いだ、なのに彼は好きという、 この、人とヒトが犇めき合う空間のどこがいいのか、まったく理解できない、 むしろ、したいとも思わない、 おまけに、何か不公平を感じずにはいられないし、 いいとこが上げられないのも事実、 …………でも、もし、 私がソレを受け入れられたら、 少しは彼に近付けるかしら、なんて、 らしくもない乙女思考に苦笑が零れる、 そんなバカだけど愛しいことを考える私を乗せたまま、緩やかな 箱 は進む。 end
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